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学振 申請書について

学振でざわざわする季節となりました。

私はDC1が不採用Bで、翌年のDC2で面接免除で採用していただきました。

DC2にしては業績がよくなかったため、にわかには信じがたかったのですが、申請書の書き方で判断していただいたのだと思っています。

 

私自身がネット上の情報を色々と参考にさせていただいたように、今後申請される方の参考に少しでもなれればと思い、このような投稿をさせていただきます。

 

 

参考にしたもの

教授の添削(2名)

有名な学振本 

学振申請書の書き方とコツ DC/PD獲得を目指す若者へ (KS科学一般書)

学振申請書の書き方とコツ DC/PD獲得を目指す若者へ (KS科学一般書)

 

 私はDC1応募前に購入したのですが、学振以外の申請書を書くときにも毎回流し読みしています。

3分の1くらいが「学振とは何か」といった話や、統計的な話に割かれていて、全体的にPDの情報もそこそこ含まれています。

そのため、全てのページがDCの申請書に直接参考になるわけではないのですが、ザッと一読すると心構えが変わると思います。

私は実際に試していないのですが、申請後に「自分のウェブサイトをつくろう」という発想はなかったなと感心しました。

 

ネットに落ちている、採用された申請書 

  • 学振取るまで(NAIST版)

    Road to JSPS -- NAIST version
    採用されたものとされなかったものが比較できて参考になりました。

 

 

 私の申請書の特徴

体裁をととのえる 

太字の有効活用

試行錯誤の末、私が選択したフォントは下記の通りです。

 

見出し:MSゴシック(太字)

本文:

  1. 基本的に游ゴシック Medium
  2. キーワードはMSゴシック(太字)
  3. 英数字はArial

 

太字部分だけを拾い読みするだけで、申請書全体が3分で読めるように心がけました。

見出しの部分にも、

■ 見出し:○○○○○

と、段落全体を一言でまとめたフレーズを入れています。

見出しの内容は、上で挙げた有名な学振本に記されている通り、申請書の指示に徹底的に沿って。

 

誤字・脱字はしない

 誤字脱字変な日本語絶対許さないマンがこの世の中に存在することを考え、ちょっとした印象低下も避けました。

 

ハッキリ 

文章をハッキリ

否定文ではなく肯定文で、主語と述語を明確に、など。査読者の方に行間を読んでいただくのを期待してはいけないので、まどろっこしい表現は極力避けました。

削除できる不要な表現(「~ということ」など)はすべて削除して、何度も音読してテンポよく読めるような文章に仕上げました。

正しい文章の書き方については、この本が参考になるのではないかと思います。 

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

 

 

計画をハッキリ 

2、3年後何しているかを書くのって難しいなと思っていました。でも、他の申請者にとっても難しいことだと思います。

結果がどうであれ、今この時点ではこういう計画であるということに嘘偽りはないので、どの時期に何をする

  1. 目的
  2. 目標
  3. 方法

を、箇条書きでハッキリ、視覚的に構造化しました。

よく使われるガントチャートについても、学会発表や論文発表の時期まで具体的に目標を掲げました。

 

あざとい

主張できることは全て主張する。くどく。

学会発表や受賞などについては、業績欄だけではなく本文中にも引用しました。

  

最大の見せ場は、自己評価の欄なのではないかと思っています。

ここでも、自分の人生で使えるネタは全て使いました。研究に直結するネタではなくても、上手く関連性をもたせて盛大なストーリーを組みます。

こんなこともこんなこともこんなこともしたよ!という小ネタの羅列ではなく、そこから大義や志に繋げることを意識しています。

 

博士課程を志しているくらいなのだから、これまでの研究内容や研究計画に関してはみんなそれなりに立派なものを提出します。

審査員の方もこういった申請書はたくさん読んできたわけで、いくらこだわって書いてもザッとポイントしか拾い読みしていただけないと思っています。「ふ~ん」というテンションで。

一方で、自己評価欄という名の自由作文欄は人によってさまざまで、読んでて結構おもしろいのではないでしょうか。私が人の申請書を読むとき、ここ楽しく読んじゃいます。

あくまでも、あくまでも持論です。私、人の論文はまず謝辞読んじゃう派です。

 

 こんな力が大切?

コミュ力・発信力

学会に参加して顔を売ったり、有名な学振本に書いてあったようにホームページを作成したりして、自分と自分の研究内容を発信しておくことって大切なのではないかと感じました。

領域選択で奇をてらう作戦をとっていなければ、審査員の方のうち1人くらいは、お話ししたことのある方だったり、研究内容を知ってくださっている方だったりするかもしれません。この確率を上げるのは、自分次第です。

たとえこんな理由であったとしても、「おっ」と最初に興味をもって頂けないと、似たような申請書が無数にある中で、自分が記述した内容は審査員の方に入っていかないのではないでしょうか。

 

もう少しまともな理由を挙げると、発信し続けてる人って人に伝えることに慣れているため、申請書も的を射たものになり、通りやすくなるのだと思います。

 

ツイッターで有名人の方が学振とかさきがけ・CRESTとかほいほい通ってるように感じられるのは、この2つが理由かなと今のところ思います。

 

想像力

当たり前かもしれませんが、想像力をはたらせらせるのも大切なのではないかなと思いました。

審査員の方も人間、さらには大方大学の先生なので、指導教官の日頃の姿から自分の申請書に割かれる時間や熱意がある程度想像できるはずです。

それを踏まえて、どのように表現したら忙しい中、何十枚もの申請書の中から自分のに注目してもらえるか、工夫するのが大切なのではないでしょうか。

審査員の先生だけではなく、自分の申請書と同時に読まれるライバルの姿を想像して、差別化を図るのも必要だと思います。

一方で、 自分をアピールしつつも、ウザくなりすぎないように気をつけました。人間が読むことを考えると、ちょっとした心象が判断に影響を与えてしまうのは避けられないのではないかと考えました。

 

 おわりに

もちろん大切なのは日々研究を進めて、申請書でアピールできるような成果を持っておくことです。

ですが、申請書の期限は決まっているわけで、その時点での自分で勝負するしかありません。

純粋な内容以外の部分、書き方や見え方の部分で、あがけることって結構あるのではないかと思います。

 

偉そうに色々書いてしまいましたが、試行錯誤の一助となれれば幸いです。

 

「気づく人」と「気づかない人」

世の中には、「気づく人」と「気づかない人」の2種類の人間がいると思う。

 

発言や行動が周囲の人の顰蹙を買っているのに「気づかない人」。周りの人を気にすることなく自分のやりたいようにやっている本人は至って幸せである。

自分は完璧な人間である、と、ある意味「気づいていない人」。言うまでもなく幸せである。完璧な自分、周りから羨ましがられていて、周りの人に施しを与えている気分。

 

一方で、相手の反応や些細な表情の変化からその心情に「気づく人」は、気づいてしまったことに一喜一憂する。常に気になってしまうゆえ、生きづらい。

世間の理想とされているぐう聖に自分がなれていないことに「気づく人」は、自分自身の内面を磨き続けないといけない。

自分に足りない部分を直したとしても、また別の足りない部分が出現し、いつまで経っても満足することがない。

 

 

似たような話で、自分の置かれた環境に「気づく人」と「気づかない人」の2種類の人間がいる。端的に言うと、井の中の蛙大海を知らず、である。

 

「気づかない人」、極端な例を挙げると、自然に囲まれテレビもスマホもないような場所で生まれ育った人が、家族に囲まれ日々の小さな幸せに満足して生涯を遂げるとする。

 

一方の「気づく人」、たとえば都会に生まれ育ち、世の中の地位やステータスのピラミッド構造を知ってしまった人。

上を見上げれば究極の目標は程遠いところにあって、いつまで経っても満足することができない。

勉強の出来不出来による競争を終えたと思えば、就活戦争があり、そこからの社会人生活では長い長い昇進昇級レースが待っている。満足する頃には人生が終わりに差しかかっている。

 

 

いずれにせよ、気づかない方が、鈍感でいることの方が、幸せなように思われる。

「気づく人」はなぜ、限られた人生の大半を、不満足感に包まれながら生きないといけないのか。

圧倒的に損である。

 

「気づく人」はなぜ、自分自身の内面を高め続け、また、自分の地位を高め続けないといけないのか。

自己啓発本スキルアップ本は世の中に無数に存在し、読むとなんだか満足した気分になる。さて、そもそもなぜそのような本を読まないといけないのだろうか。

 

 

  

周りの人にも何人か聞いてみたが、未だに満足する答えには至っていない。

今のところ一番納得したのは、「分からないけど、それでもおれは、苦労した先の幸せを手に入れたい」という答えである。

そういうものなのかもしれない。

iPadProで快適に論文管理

iPad ProとApple Pencilは今年した買い物の中でも買ってよかったなと特に満足している商品です。

 

今まで論文は紙に印刷して読んでいましたが、

  • どんどん場所をとっていくこと
  • 外出先で今読みたい!というときが悔しいこと

を解決するためにiPad Proに移行しました。

 

同じことが書類や書籍にも言えます。

書籍に関しては特に海外に滞在するときにスーツケースの重さを考えるとたくさん持っていくことはできず、また、向こうで日本の本を手に入れることは難しく、電子書籍の重要性を実感しました。極力電子データで手に入れるようにしています。

 

これだけならパソコンやSurface、他のタブレット端末でも問題ありませんが、決め手はApple Pencil。

線をまっすぐ引いたりコメントを打ち込んだりするだけではなく自由に書き込みをしたい私は、紙派を卒業することができていませんでした。

Apple Pencilは紙にボールペンと遜色ない書き心地で、加えて消去・移動ができるということで、完全勝利。

何度か電気屋さんに通った末、iPad ProとApple Pencilを購入しました。

 

ちなみに、iPad Proは9.7インチ、wi-fiモデル、128 GBのもので、整備済製品価格で¥61900(定価:¥72800)。

整備済製品は大人気ですが、入荷してすぐ投稿してくれるありがたいツイッターアカウントが存在するので、こまめにチェックすればゲット可能です。

 

 

本題の論文管理について、世の中には便利な論文管理ソフトがたくさん配布されています。Mendeleyなど。

 

ただ、ずぼらな私は、元ファイルを保存したうえで論文管理ソフトに取り込み、そこでさらに分類しないといけないのが面倒

 

また、論文管理ソフトのおまけとして、文献情報を自動的に読み取ってくれて論文投稿先のフォーマットで出力してくれる機能があります。

しかしこの自動読み取り、些細な間違いが時々あって、結局全部細かく確認することになるため、自分で一から打ち込んでいました。

論文管理ソフト、容量のむだ。。。

 

最終的に辿り着いた方法が、下記の通りです。

 

使用するアプリ

  • Google Drive
    …大学の契約により容量無制限のため。クラウドストレージならなんでもいいと思います。

  • PDF Expert
    …手書きで書き込める点はもちろんのこと、同期したファイルがオフラインで読める点からも購入を決断しました。¥1200。

 

管理方法

  1. Google Driveで分野ごとにファイルを作成し、そこに論文のpdfファイルを保存する。

  2. 論文ファイルのタイトルを「ラストオーサー_発行年」に変更する。
    …ファーストオーサーにすると、同じ研究室から出ている論文の区別をつけにくいため。特に、自分がまだあまり詳しくない分野をリサーチし、大まかな勢力図を知りたいときに有効。

  3. PDF Expertを使って書き込みをしながら読む。
    Google DriveのアカウントごとPDF Expertに同期しておくと、電車の中などオフラインの場合でも全部読める。
    ファイルの一番上にポイントを大きめの字で書いておくと、ファイル一覧のプレビュー画面から見えて、論文を俯瞰することができる。

 

この方法にしてから、以前よりも気軽に論文を読むようになりました。おためしあれ。

睡眠改善大作戦


朝起きたときが、一日の中で一番疲れていると言っても過言ではない。

一方で、休日は寝ても寝ても眠い。

気づいたときからこのようになってしまっていた。

 

この状態を脱却すべく、いろんなことを手当たり次第試してきた。

未だに、これだ、という解決策には至っていない。

太字…私には比較的効果があったもの)

 

これまで試したこと 

  • 部屋の窓を開けておく  : 酸素濃度を保つ
  • 空気清浄機を設置  : ほこりを除去
  • 耳栓  : 騒音対策
  • 食前にリンゴ酢  : 血糖値の上昇を抑える
  • 寝る前にストレッチ  
  • 最適な睡眠時間を探す
    : よく言われている90分の整数倍にこだわらない
  • 肝臓エキス+オルニチン
  • ブルーベリーエキス  : 眼精疲労の緩和
  • ビタミンBサプリメントの摂取
  • 口を医療用テープで閉じる  : 口呼吸対策
  • アイマスクを使用
  • 丸まって寝るのをやめる
  • うつ伏せで寝るのをやめる
  • 寝る前に心をざわつかせない(怖い映像を見ない)
  • 敷布団をベッドに変更
  • 寝る前に目元用のマッサージ機を使用
  • 寝る前にほっとアイマスクを使用
  • ブリーズライト
  • 心の引っかかりをなくす
  • 睡眠状態の計測
  • 一日中ブルーライトカット眼鏡を使用
  • 寝る前にスマホを見ない(光量を最小にする)
  • 整体
  • 鉄分サプリメントの摂取


これから試してみたいこと 

  •  枕の改善
  • 日中の運動

マイ宗教

振り返ってみると、私の人生は願かけで溢れていた。

 

幼少期:寝る前に神さまにお願いごとをする(家族がいなくなりませんように、など)

小中高:一本のシャープペンを使い続けて、試験で使用する。シャー芯の最期、短すぎてぷにぷにして書けない長さの芯を集めてお守りにする

大学受験:試験監督の目を見つめて、パワーを受け取っていると感じる

 

今でも、勝負ボールペン、勝負服、勝負下着、勝負コンビニスイーツ、など、私の生活は願かけで縛られている。

決断を迫られるとぐだぐだ迷い続けはするものの答えはこれなんだというのが最初から決まっているし、こういうときはこうするというルールが結構ある。

 

 

私は特定の宗教を信仰しているわけではないが、振り返ってみると、このようにずっと私だけの宗教、マイ宗教をつくり上げてきたのだと思う。

 

自分だけの宗教を用意しない人には、構成が少しずつ異なる宗教が世の中にあまた用意されている。

俯瞰してみてみると、神さまの定義や、やったほうがいいこと、やってはいけないこと、決断の仕方、など、テーマに沿ってそれぞれの宗教が信者に答えを与えている。

 

結局どんな宗教であっても、それを信じる人が規定を遵守することで「私は大丈夫」という自信をもつことができ、この強い自信を持って取り組むからこそ、物事が好転するのだと思う。

自分ができる限りのことはしたと言い切れることが何よりも大切である。

たとえ物事がうまくいかなかったとしても、それは自分のせいではなく、そういう運命だった、そういう導きだったととらえて、次に進むことができる。

 

宗教ってくさいもの扱いされがちだけど、各テーマに対してその宗教がどんな答えを用意しているかを知るのは、おもしろいと思う。